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海辺のカフカ

新聞で村上春樹さんがプラハでカフカの賞をもらったというのを聞いて、なんとなく気になってたんだけど、これまた新聞の投稿欄でこの小説が絶賛されてるのを見てこれは一度読んでみたいと思って、先週から暇なときには読んでました。まだ上巻しか読んでないけど、これまた引き込まれます。

村上春樹さんの小説はノルウェーの森を高校の時に読んで以来だけど、独特の世界ですよね。なんか繊細な感じ。海辺のカフカも繊細な表現あり、また生々しい表現ありと楽しませてくれます。15歳の少年の家出から始まる話と、現実なのかとても信じられないような話(漠然としすぎてすみません)が交互に展開されていて、読者は感情の高ぶりをそこで一回リセットして、それぞれのストーリーを楽しむことが出来ます。

これからの展開がとても楽しみ。とりあえず今から下巻の文庫本買いに行きます!

今日の一曲 「行きたいところ」 Salyu
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by s_kita212 | 2006-11-11 15:48 | book

地下鉄(メトロ)に乗って

今月映画が公開されるということで、一足早く小説を読んでみた。浅田次郎の作品ということでかなり楽しみに読んだけど、やはり期待を裏切らない素晴らしい作品だった。

この小説を読む前にもう映画の予告編で流れるSalyuの「あの頃は夢の〜」という出だしで始まる「プラットホーム」が頭から離れなかったんだけど、その雰囲気がまさに通じる何とも言えない切なさと苦しさが小説の中で一貫してた気がする。

東京の地下鉄に行くと感じるタイムスリップしそうな感じ、昔と変わらない古めかしい感じを受けたこともあったが、この小説で主人公の真次はまさにこの地下鉄でタイムスリップする。しがない営業マン、退屈と疲弊を感じる生活に対し、戦後の活気は真次に生きる活力を与えてくれている気がした。この小説では父と息子の葛藤、自殺した兄に対する悩み、不倫中の女性との関係など様々要素が入り乱れて、大きな感動につながるのだが、僕が一番印象に残ったのは、戦後の敗戦をくぐり抜ける際のたくましさ、何もないけど大きな野望をもって生きる様だった。この強さを今の日本が取り戻したらどれだけ強くなるんだろうと思う。

ストーリーは決してハッピーエンドではなく、たびたび主人公がタイムスリップするごとに徐々に苦しみや悲しみは増していくけど、その度に感情が揺さぶられる。そして最終的には地下鉄から降りて地上に出てきたような清々しさが残る。

映画も楽しみだ!

今日の一曲「プラットホーム(まだ発売されてないけど)」Salyu
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by s_kita212 | 2006-10-06 01:31 | book